のまちアクセラレーター・プログラム参加者紹介

  寺田 絢咲さん  

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伴走支援で寄り添ってくれたから私の軸が見つかった

 

看護実習で大量の使い捨て手袋やエプロンが廃棄される現状を目の当たりにし、『このままでいいのか?』と疑問を抱いた寺田さん。解決策を模索する中で、TENJOを訪れ、プログラムへの参加を決めた。

プログラムでは、リサーチのサポートを受けながら、まずは現状を深く理解することからスタート。廃棄物処理施設の見学や関係者との意見交換を通じて、医療業界でもサーキュラーエコノミーを取り入れる可能性があると確信する。また、先進的な取り組みを行う医師へのインタビューや、専門家が集まる会合にも参加し、より具体的な課題を探った。

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リサーチや意見交換、メンタリングを繰り返すうちに、「自分は看護師として、どのような役割を果たせるのか?」という視点が強まっていく。単に医療業界のサーキュラーエコノミーを推進するだけでなく、「看護師をエンパワーする」という想いが明確になった。

その第一歩として、SPRING MEDICAL EXCHANGE(SME)を立ち上げ、まずはメディア発信からスタート。医療者に環境問題の重要性を伝え、実践できる場をつくる。

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2025年3月のアメリカ視察では、フィラデルフィアとピッツバーグの医療機関や大学を訪問し、医療廃棄物処理や「気候変動と健康」教育の先進事例を学んだ。病院見学では分別基準やIT活用による効率的な廃棄物管理を確認し、教育現場では看護職への持続可能性教育の必要性を実感。

また、環境活動をする看護師団体との意見交換や医療機器メーカーの技術紹介を通じ、環境配慮型医療の可能性を探った。多様な関係者との交流により、日米の看護の違いや連携の重要性を再認識する貴重な機会となった。

さらに今後は、医療業界でのサーキュラーエコノミーの実現に向け、プロダクト開発やネットワークを活かした取り組みへと広げていく。

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